2009年06月12日
PowerCMS が提供するオプションプラグインについて
アルファサードの近藤です。主にプラグイン開発と製品サポートを担当しています。Snow Lepard がリリースされたらゆにぼでぃーな MacBook Pro を購入しようと思っています。でも引越しもしたいので一番安価な13インチモデルにするつもりです。
今回は、サポートによくお寄せいただくご質問について書いてみます。
製品としての Power CMS for MT は概念的に大きく分けて以下の三つを提供しています。
- Power CMS for MT 本体
- Power CMS for MT の機能をすぐにご利用いただくためのテンプレートセット
- オプションプラグイン
このうち、オプションプラグインにバンドルしているプラグインについては環境依存するものがあり、その多くは Perl モジュールがサーバにインストールされていることを必要とします。そのため、私たちは Power CMS for MT をご利用いただくユーザの皆様に、必要なものを選択してインストールしていただくためにオプション扱いとして、Power CMS for MT 本体とは別のフォルダに入れてお送りするようにしています。
しかし、この点は周知の仕方が至らないようで、「設置すると Movable Type にエラーログが残る」「インストールの時にエラーが出る」といったご報告を頂くことがあります。動作に必要な Perl モジュールが使えない状態でプラグインのインストールを行うとこのようなエラーが発生し、望まざる再インストール作業が必要になってしまう場合もあります。このようなエラーを避けるために、オプションプラグインを設置する前に以下をご一読ください。
- FullTextSearch プラグイン
- このプラグインは MeCab 及び Perl モジュール MeCab がサーバにインストールされている必要があり、かつデータベースが MySQL であることが必要です。オプションプラグインの中でも最も制限事項の多い要注意人物です。気まぐれではありませんがわがままです。でも、手がかかるやつほどかわいいもんなんです。
- EntryDown プラグイン
- このプラグインは、Perl モジュール Archive::Zip または Archive::Tar がサーバにインストールされている必要があります。でも、「今回の更新で作成したファイルを一式まとめてお客様に送付しなきゃ」なんて時には多大な力を発揮します。サーバに FTP でつないであっちこっちのフォルダから画像とか HTML ファイルとか収集するの面倒ですよね。更新は何回もありますが、Perl モジュールは一度インストールすれば終わりです。是非使ってやってください。
- Accessibility プラグイン
- このプラグインは、Perl モジュール Unicode::Normalize がサーバにインストールされている必要があります。このモジュールは Perl 5.8 以上であれば標準でインストールされていますので、ほとんどの場合ではご心配いただく必要がありません。こいつがいればあなたのブログは一定のアクセシビリティを保つことが出来ます。自治体様や公共機関様の構築業務のお供に。
- LogViewerConveter プラグイン
- このプラグインは、古いバージョンの Power CMS for MT をご利用いただいていて、かつ LogViewer プラグインを使って収集したログが存在する場合のみに、現行バージョンの Power CMS for MT が利用するテーブルにデータを移し替えるために必要です。新規にご購入いただく場合インストールの必要は全くありません。滅多に必要とされませんが、長くご利用頂いているお客様が最新版にアップグレードされる場合があれば、あいつ使ってやろうかな、的な具合に思い出してやってください。
また、実は Power CMS for MT 本体の方でも特定の Perl モジュールを必要とする場合があります。
- ExtraForm, CSV_TSVImporter , CategoryImporter プラグイン
- いずれも、csv ファイルを取扱いたい場合 Text::CSV_XS か Text::CSV がサーバにインストールされている必要があります。Text::CSV_XS の方がベターです。処理中にもジュールの有無を判断しているのでインストールされていなくてもエラーにはなりませんが、この三つのプラグインは非常に様々な舞台で活躍します。
- Mobile プラグイン
- 携帯での記事投稿を行うのであれば、MIME::Parser がサーバにインストールされている必要があります。携帯での投稿ができれば、あなたはいつでもどこでも仕事ができます! 電波は必要ですけれども。
お客様が Power CMS for MT をご購入いただいた場合に弊社がお送りするプラグインのうち、Power CMS for MT 本体を構成する各種プラグインについては相互に依存している場合もあるので不用意に外すことはできませんが、オプションプラグインは基本的に、
- 環境依存する場合がある
- 単体で動作する
ので、目の前のサイト構築業務に必要なものを選択してインストールするようにしてください。Power CMS for MT サポート一同より、皆様へのお願いです。
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