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2016年09月20日

プログラミングなしでフォーム投稿からSalesforceに参照関係(キャンペーン履歴)を持ったリードを自動作成する(2)

フォーム投稿から Salesforce に参照関係(キャンペーン履歴)を持ったリードを作る例の後半です。

前半で PowerCMS のフォーム機能から PowerCMS for Salesforce を使って Salesforce にリードを作成することができるようになりました。 後半では「リードの作成時に Salesforce のプロセスビルダーを使ってキャンペーン履歴を作成する」方法について説明します。

リード作成時のプロセス定義

プロセスビルダーで次のプロセスを定義します。

  • リードの作成時に
  • そのリードがPowerCMSのフォーム機能によるリードの投稿にて作成されたものの場合
  • リードを既存のキャンペーンのキャンペーンメンバーとして紐付ける(キャンペーン履歴を作成する)

前準備

プロセスビルダーを起動する前に、必要な項目(カスタム項目)をリードに追加しておきます。 ここではリードがPowerCMSから生成されたリードなのかどうかを判断するための項目として、リードに識別子という項目を追加します。 この項目のAPI参照名はidentifier__cです。

リードのカスタム項目定義。識別子を定義した。

また、リードを紐付ける既存キャンペーンのSalesforce IDを控えておきます。

プロセスビルダーの起動

設定>作成>ワークフローと承認申請>プロセスビルダーにて起動します。 ※ 設定のクィック検索に「プロセスビルダー」と入力することで素早くアクセス可能です。

Salesforceのプロセスビルダーの起動

プロセスの新規作成

プロセスビルダーを起動したら、新規プロセスを作成します。

プロセスビルダー起動直後

「新規」ボタンをクリックします。

プロセス名とAPI参照名を入力してプロセスを作成

プロセス名とAPI参照名を入力して「Save」ボタンをクリックします。 ここではプロセス名を「PowerCMSからのリード投稿にキャンペーンを紐付ける」、API参照名を「MakeRefCampaign2LeadByPCMS」としました。

トリガーの定義

何をきっかけにしてこのプロセスを起動するかを定義します。 プロセスビルダーでは指定したオブジェクトレコードの作成時、またはオブジェクトレコードの作成・編集時にプロセスを起動する定義ができます。

キャンパス初期状態

「開始」直後にある「+オブジェクトを追加」をクリックします。 ここではリードの作成時にプロセスを起動したいので、オブジェクトに「リード」を、プロセスを開始に「レコードを作成したときのみ」を指定します。

トリガーの定義

条件の定義

このプロセスのアクションを実行する条件を定義します。

「+条件を追加」をクリックします。

条件を追加をクリックした状態

PowerCMSからのリードの投稿時にだけアクションを実行したいので、その条件判定を定義します。

PowerCMSから投稿されたリードの時という条件の作成

ここでは条件名に「PowerCMSから投稿されたリードか」、アクションの実行条件に「条件を満たしている」を指定。 条件を設定の項目に「[Lead].identifier__c」、演算子に「次の文字列と一致する」、種別に「文字列」、値に「pcms」を指定。 条件に「すべての条件に一致 (AND)」を指定します。

この条件設定によって、リードの識別子の値が「pcms」であるリードだけをアクションの対象とする定義になります。

アクションの定義

条件「PowerCMSから投稿されたリードか」を満たした時に実行するアクションを定義します。

「+アクションを追加」をクリックします。

条件を追加をクリックした状態

リードを既存のキャンペーンのキャンペーンメンバーとして紐付けるアクションを定義します。 ここでは、アクション種別に「レコードを作成」、アクション名に「キャンペーンメンバーに登録」、レコードタイプに「キャンペーンメンバー」を指定します。

キャンペーンメンバーの新規作成。レコードタイプの指定。

キャンペーンメンバーに紐付けるキャンペーンのID(Salesforce ID)とリードのIDを設定します。 項目値を設定の項目「キャンペーンID」の行に種別を「ID」、値に前準備で控えておいた既存キャンペーンのSalesforce IDを指定します。 また、項目「リードID」の行に種別を「参照」、値に「[Lead].Id」を指定します。

キャンペーンメンバーの新規作成。項目値の指定。

プロセスの有効化

作成したプロセスは有効化するまで動作しません。 「有効化」ボタンをクリックして有効化します。

PowerCMS側の設定

PowerCMS側では、リードの識別子になる値「pcms」をフォームの設定の識別子に指定します。

PowerCMSでのフォームの識別子設定

また、Salesforceのどの項目に識別子を保持するかをプラグイン設定で指定します。 プラグイン設定のフォーム設定>識別フィールドに前準備で用意したリードの識別子のAPI参照名「identifier__c」を指定します。

ForceConnectのプラグイン設定にて識別子を保存する項目を指定

動作確認

PowerCMSで作成したフォームを実行して次のことを確認します。

  • Salesforceに新しくリードが作成されていること
  • そのリードのキャンペーン履歴にアクションで指定した既存キャンペーン(ここでは「2016年夏のキャンペーン」)が紐付けられていること

リードのキャンペーン履歴

まとめ

PowerCMS for Salesforce を使うことでフォームからSalesforceのオブジェクトを簡単に作成することができますが、このオブジェクト作成をトリガーとしたプロセスをプロセスビルダーで定義することで参照関係の作成のみならず様々な Salesforce 上の処理を組み込むことができます。 特に複数のオブジェクトに跨ったデータの作成や更新に PowerCMS for Salesforce とプロセスビルダーの組合せは威力を発揮します。

PowerCMS、PowerCMS for Salesforce、プロセスビルダーを活用することでフォームの構築から Salesforce 上の高度なプロセスの定義までプログラミングなしで実現することができます。 是非、一度お試しください。


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