2016年12月19日
環境設定ファイル「mt-config.cgi」にコメントを書く際の注意点
PowerCMS や Movable Type のさまざまな初期値を設定する環境設定ファイル「mt-config.cgi
」では、番号記号 (#
) に続けて設定に影響しないコメントで設定値に関する説明などを記述したり、既存の設定行を無効化したりすることができます。
# 行コメント...... #PIDFilePath /var/run/powercms/001.pid PIDFilePath /var/run/powercms/002.pid #PIDFilePath /var/run/powercms/003.pid
例えば環境変数「DBSocket」に「/var/lib/mysql/mysql.sock
」を設定し、その補足説明をするため、ついつい下記のように1行でコメントを記述したくなるかもしれません。
ObjectDriver DBI::mysql Database powercms DBUser melody DBPassword nelson DBSocket /var/lib/mysql/mysql.sock # Only on Unix-like OS.
しかし、これは意図する設定になりません。環境設定ファイルにおいてコメントとして無視される記述は、行頭が「#
」から始まるか、空白でインデントされた「#
」に続く「行コメント」なので、これだと環境変数「DBSocket」には値として「/var/lib/mysql/mysql.sock # Only on Unix-like OS.
」が設定されます。
パスワード文字列や URL など、設定したい変数の値に「#
」を含み得る場合もありますし、「行ごとに変数名と値をスペースで区切って記述する」という簡単さとバランスを保った、妥当な仕様と言えるでしょう。
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