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PowerCMS ブログ

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2017年09月04日

PowerCMSクラウドに「サーバー1台構成」プランが追加されました

PowerCMSクラウドは、エンタープライズ向けCMSであるPowerCMSがインストールされ、パフォーマンスも最適化されたサーバーをすぐにご提供、月額費用にてご利用いただけるクラウドサービスです。

2015年12月のサービスリリース以来、おかげさまで多くのお客様にご利用いただいております。

主なご利用の用途は、金融機関様のサービスサイト、コーポレートサイト、地方自治体様のサイト、大学様サイト、一般消費者向けサイトなどと多岐にわたっております。また、現在PowerCMSクラウドをご検討いただいている方々からのお問い合わせも多数いただいております。

PowerCMSクラウドはMicrosoft Azure上に構築されていますが、 弊社のサービス提供開始以降も、数多くの新機能が発表されています。また、PowerCMSクラウドに関してもサービス開始以来、様々なお問い合わせやご要望をいただいております。

このたび、そうしたMicrosoft Azureの新機能を取り込み、またお客様からのご要望も反映したPowerCMSクラウドの新プラン「サーバー1台プラン」を9月1日に発表、同日よりお申し込み受付を開始しております。

このブログ記事では、この新しいプランの5つの特徴をご紹介いたします。

2台構成プランは2021年6月30日をもちまして申し込み受付を終了いたしました。現在は本記事で紹介する1台構成プランのみ申し込みが可能です。

特徴 1: サーバー1台構成

まず、サーバーが1台の構成であることが最大の特徴です。

PowerCMSクラウドのサービス開始当時、Microsoft Azureでは同じ可用性セットにデプロイした2つ以上の仮想マシン・インスタンスがある場合にのみ、99.95%以上の時間において少なくとも1つのインスタンスに対する仮想マシン接続が確保されることが保証されていました。これはすなわち、仮想マシン1台の構成に対してはSLAが定義されていませんでした。

PowerCMSクラウドの「サーバー2台プラン」は、このSLAが定義される推奨構成を採用して提供しております。

その後、2016年11月にSingle-Instance SLAが発表されました。これは接続されるすべてのディスクにPremium Storageを使用する単一インスタンス仮想マシンについて、99.9%以上の時間において仮想マシン接続が確保されることが保証されるもので、Azureでのシステム・アーキテクチャ設計に大きな影響を与えるアナウンスでした。

PowerCMSクラウド「サーバー2台プラン」では、2つのサーバー上にそれぞれインストールされたPowerCMSを、ロードバランサを介してご利用いただいており、大半のユースケースでは問題ないものの、いくつかのケースでは、サーバーが2台あることを意識していただく必要がございます。

「サーバー1台プラン」は、この新たなSLAが定義されるサーバー1台構成を採用することで、これまでレンタルサーバーやVPSなどでMovable Type、PowerCMSをご利用いただいていたケースと同じ感覚でご利用いただけるプランになりました。

特徴 2: ディスクの高性能化・大容量化

特徴 1 とも重なりますが、Azure ストレージの BLOBとストレージアカウントには、それぞれIOPSおよびスループットに制限があります。

PowerCMSクラウド「サーバー1台プラン」では、これをSSDベースの「Premium Storage ディスク」とすることで、特に再構築など、ディスクI/O性能の重視される操作での体感速度が大幅にアップしています。

同時に、Microsoft Azureの価格体系等の変更によって、ご利用いただけるディスク容量も、128GB、512GBと大容量化しています。

「サーバー2台プラン」では、OS等の入ったOSディスクと、PowerCMSおよびお客様データを格納したデータディスクを分離しており、メニューには後者のデータディスクの容量をお示ししておりますが、「サーバー1台プラン」では、OSを含む単一のディスクの総容量をお示ししている点にご留意ください。なお、プロフェッショナル、エンタープライズプランのお客様が512GBのディスクをご利用いただけるオプションもご用意しています。

特徴 3: 仮想サーバーの高性能化

仮想サーバー(Linux Virtual Machines)に関しても、 CPUの性能向上に伴い、Microsoft Azureでは新しいファミリが続々と追加されています。

今回の「サーバー1台プラン」では、「サーバー2台プラン」よりもサーバー台数が少ない分、より高性能な仮想サーバーを採用いたしました。具体的には、すべてのプランで2.4GHz Intel Xeon E5-2673 v3 (Haswell) プロセッサをベースとしたファミリを採用いたしました。

これにより、PowerCMSのすべての操作が「サーバー2台プラン」に比べ快適になっているのみならず、より多数の同時アクセスにも耐えられる構成とすることで、より幅広いニーズにお応えできる内容になっております。

すでにMicrosoft Azureでは、2.3GHz Intel Xeon E5-2673 v4 (Broadwell) プロセッサをベースとし、Intel Turbo Boost Technology 2.0 の使用により 3.5 GHz まで高速化可能なD v3ファミリのプレビュー版が提供されており、こちらもGAとなり次第、PowerCMSクラウドでも展開を行っていく予定です。

特徴 4: オペレーティングシステムの変更

「サーバー2台プラン」では、Ubuntu 14.04 LTSにて仮想サーバーをご提供しておりますが、「サーバー1台プラン」ではCentOS 7に変更いたしました。パッケージアップデートの提供期限等の観点から、より長期的なご利用をサポートいたします。

またCentOS 7の採用によって懸念されるApacheの制約等に関しては、IUS Community Projectの成果物を利用させていただき、より新しいバージョンを導入することで回避しています。

特徴 5: 構築の自動化

直接お客様に体感いただける機能ではございませんが、「サーバー1台プラン」では、ご発注いただいた際の環境構築を極力Ansibleを用いて自動化を進めました。これにより、ご発注からご利用開始までの期間の短縮を図ります。

まとめに代えて

今後ともPowerCMSクラウドでは、Microsoft Azureの進化をキャッチアップしつつ、お客様のご要望にも対応させていただくべく、 機能強化を進めてまいります。PowerCMSサーバー構築の省力化や新たなサービス等に、PowerCMSクラウドをご検討いただけますよう、 心よりお願い申し上げます。

  • Movable Typeはシックス・アパート株式会社の登録商標です。
  • Microsoft、Windows、およびMicrosoft Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
  • Intel、インテル、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • PowerCMSはアルファサード株式会社の登録商標です。
  • その他、本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名は、当社または各社の商標もしくは登録商標です。

カテゴリー
PowerCMSクラウド
技術情報
投稿者
持田 徹

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