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2017年11月10日

「アクセシビリティセミナー2017」参加レポート

10月初め、CEATEC JAPAN 2017で開かれたウェブアクセシビリティ基盤委員会( WAIC )によるアクセシビリティセミナー2017を聴講してきました。 今回の内容は、実際に障害者当事者による利用しているサービスの紹介や作り手側の取り組みの紹介でした。

わたしたち、こうして使っています
~障害当事者に聞く、使える・使いたいアプリ・サービス~

実際にスピーカーの方がハイコントラスト表示や拡大鏡を使って利用状況を実況してくれました。

パソコンでの閲覧

事例として紹介されたのは旅行予約サイト、DropBox、ネットプリント、Yahoo!メールでした。

  • カレンダーのデータピッカー
  • カレンダー自体とページの背景色の境目がわかりにくい
  • デフォルトでチェックが入っていると日付がクリックできない
  • マウスでドロップダウンメニューがでるがカーソルが外れるとメニューが閉じてしまう
  • マウスでしか操作できないものやクリックした先が予測できない
  • 選択項目が音声だと理解できない

スマートフォンでの閲覧

スマートフォンでは読み上げの他に、色反転を設定して使用しているそうです。よく利用しているアプリとして、ジョイサウンド、Yahoo!、ラジオのアプリなどが紹介されました。

  • カラオケでアプリと連携させて歌詞を見ることができる
  • トップニュースなのに写真の上に文字があると読むことができない
  • 探しにくいが、操作しやすい
  • 読み上げ部分が一部で詳細がわからない
  • 覚えていないと操作ができない

パソコンでの閲覧の方が使いにくいと感じている場面が多いのが印象的でした。見ればすぐにわかるものですが、チェックの有無は見れないとわからないものですね。
何度も利用していると慣れる内容のものもありますが、マウスで操作する私には使いにくさはまったく気が付かなかったです。サイトによって違うブラウザを使うなど工夫をされている一面も見られました。

スピーカーご本人たちの声

最後に要望や使い勝手について以下のように話していました。

  • みんなが使っているなら同じものを使ってみたい
  • フォーカスインジゲーターなどあえて消しているものが多いが、残してほしい
  • パソコンでマウスを使う前提のマウスオーバーはもう古い
  • ボタンにフォーカスできるなど標準の実装が一番よい

また、当事者の SNS などをフォローすることで利用方法や要望などがわかるので、ぜひ質問してほしい、とおっしゃっていました。質問するには勇気がいりますが、私はスピーカーの伊敷さんの Twitter をフォローさせていただきました!

わたしたち、こうしてつくっています
~アクセシブルなサービス提供に向けた取り組み~

次のセミナーは各企業の方々の取り組みや社内展開などのお話でした。 みなさん共通していたのは、様々なデバイスで情報を受け取れることこそ、アクセシビリティである、ということでした。

各社の取り組みについて

自分たちが使いにくいものはサービスとして利用や導入がしてもらえない、という発言がありました。 当たり前のことですが、とても大事なことですよね。
各社の代表の方たちのお話で以下のような内容が印象的でした。

  • 通信社ならではの web の情報を電話で聞けるサービスで API を提供
  • さまざまなデバイスからのアクセスを可能しデジタルデバイドを解決することで多くの人の仕事や生活が変わる
  • もとあるサービスを使ってより使いやすくする
  • 文字の識別性を高めることでアクセスしやすくする(1(数字)とL(大文字エル)とl(小文字エル)とI(英字大文字)の差など)

社内展開のやり方について

やはり勉強会や社内ガイドラインの整備をされてるところが多いようです。
目からうろこだったのは、職種にあったアクセシビリティ勉強会をする、というものでした。
大手の企業ではアクセシビリティ部門があり、そこから情報発信したり、アメリカの法律の508条も視野にいれて取り組んでいるとのこと。

弊社でも社内向けにアクセシビリティの勉強会を行うことがありますが、もっとわかりやすくしてより一層社内に浸透させていきたいと思います。

アルファサードのwebアクセシビリティの取り組み

弊社では、web アクセシビリティ向上への取り組みとして、無償ツールの提供の他、「 JIS X 8341-3」への準拠を支援する「 PowerCMS 8341」の開発・提供、各種サポートサービスを行っています。評価版もございますので、実際にお試しの上、安心してお使いいただけます。お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

Web アクセシビリティに関する弊社製品・サービス

PowerCMS 8341
「 JIS X 8341-3:2016」準拠支援ツール

導入事例:公益財団法人 長寿科学振興財団様 「 Webアクセシビリティへの対応と、PowerCMS クラウドの使いやすさ、運用への安心感が選定の決め手となりました。」

自治体向けクラウド版 CMS
PowerCMS 8341」が付属し、「 JIS X 8341-3:2016」に準拠したテーマを設定済みの、自治体向けのコンテンツ管理システム
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「 JIS X 8341-3:2010」( WCAG 2.0)の達成基準に基づき、画像の背景色と前景色のコントラストを確認するソフトウェア
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スクリーン上の色の名前を表示するソフトウェア

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