2019年06月18日
『Adobe XD 活用の現場』参加レポート
Web ディレクターによる Web ディレクターのためのセミナーイベント『Adobe XD 活用の現場』に行ってきました。 Adobe × 日本ディレクション協会のコラボイベントのことで、終始熱い感じでした。
当日のセッションリスト
- 「企画と設計をしっかりとつなぐ! コンテンツ整理のための Adobe XD 活用法」 益子 貴寛(株式会社まぼろし)
- 「ワイヤーフレームをつくるだけではない!チームコミュニケーションをより密度濃く&効率化させる、Adobe XD 導入・活用」 栄前田 勝太郎(有限会社リズムタイプ)
- 「Web 制作の現場で役立つ Adobe XD の神プラグインを導入方法から解説!」 水野 怜美(株式会社 LIG)
- 「超初期段階の企画に輪郭を与えチームをつくる! Adobe XD のプロデュースラインにおける具体的な使い方」 中村 健太(日本ディレクション協会)
「企画と設計をしっかりとつなぐ!コンテンツ整理のための Adobe XD 活用法」
XD ではスライドやワイヤーフレーム、もちろんデザイン(SVG 書き出しもできる)も作成できるので、デザインまで益子さんがほぼお一人でささっとやってしまうことも多いそうです。
制作するときは、エネルギーを注ぐ = 抽象と具象を何度も行ったり来たりする、テキストも○○などではなく、具体的なものを入れておく、エネルギーを効率的にそそぐツールが XD だと思って作業をしているそうです。
実際の XD ファイルの事例も見せていただきました。
XD にはプロトタイプにしたとき、リンクを設定できます。どこがリンクになっているかヒントは出るのですが、気がつかない方もおられるとのことで、あえてクリッカブルな印をつけているのが印象に残りました。
「ワイヤーフレームをつくるだけではない!チームコミュニケーションをより密度濃く&効率化させる、Adobe XD 導入・活用」
ディレクターの視点から考えてみる Adobe XD というお話でした。
ディレクターがデザインするものとして
- プロジェクト
- コミュニケーション
- 環境(場)
などがありますが、これらのすべてに XD を使っていました。
理解したつもりでもできていなくて、後で齟齬が出たりしないように、理想の有無(プロジェクトのゴールなど)を共有したり、考えながら手を動かし、思考とアウトプットの距離を縮めたりしているそうです。
自らのチームだけではなく、お客様も巻き込み、最終的にはお客様が自ら XD で運用することもあるそうです!!
「Web 制作の現場で役立つ Adobe XD の神プラグインを導入方法から解説!」
まだまだ知らないプラグインもあり、いくつかその場でインストールしました。XD を起動したら「プラグイン>プラグインを見つける」で検索を使い、下記のプラグイン名を入力すればすぐにインストールできます。
- 星形を作るプラグイン:Polygons
- 原稿入力(スプレッドシートでつくった原稿を XD へ):GoogleSheets
- テキスト置換(リピードグリッド・コンポーネントは未対応):Simple Find & Replace / Text Toolbox (テキストボックスの高さ調整、改行・句読点の設定など)
- 既存サイトの色(画像保存・色をスポイト・コピペ):Mimic
- アイコン挿入:Ikono、Icondrop
- ダミー画像挿入:PhotoSplash
水野さんがディレクターとして大事にしていることは考えることをやめない / 決断するということでした。XD による効率化で、考えることに時間を使うことができているそうです。
「超初期段階の企画に輪郭を与えチームをつくる! Adobe XD のプロデュースラインにおける具体的な使い方」
画面設計確認や仕様確認なし、技術検証なし、僕の考えた最高のサービスという状態で XD 化というすごい使い方をされていました。
とりあえずやってみる、準備のための準備のための準備は意味を持たない。どれだけ小さくスタートをきることができるか?が何より重要ということでした。
Adobe XD が目指すコト
急遽、 Adobe の轟さんからのセッション。これからの XD のお話を伺いました。
XD は「軽さは正義!」なので、実は環境設定がありません。これは直感的に使えることを大事にしているので、今後もそれを大切にされていくとのことでした。
まとめ
出演者のスライドはすべてが XD で作成されていました。私も社内会議のスライドは XD を使って作成します。
XD はデザインを作るだけではなく、コミュニケーションツールであることをあらためて教えられました。軽くて使いやすい XD をこれからも使い続け、もっと可能性を探していきたいなと思いました。
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