2022年10月21日
PowerCMS クラウド フロントサーバーオプションの仕様変更とラインアップの追加
フロントサーバーオプションとは
PowerCMS クラウドにおいて、PowerCMS が動作するサーバーとは独立した公開用のサーバーとして、Microsoft Azure 上で動作する PaaS の App Service を提供するオプションです。
今回の改定に至る経緯
サービスイン当初から従来のフロントサーバーに利用していた App Service には、Windows ベースの環境を採用しておりましたが、後に Microsoft Azure ではLinuxベースの App Service が発表され、利用可能となりました。 App Service ではアプリに必要な言語のランタイムが選択できるようになっており、当サービスのフロントサーバーにおいては、PHP ランタイムをよくご利用いただいております。
Microsoftは、PHP 言語の Windows に関する公式なサポートを2022年11月28日で終了する旨アナウンスしています。 これにより同日(2022年11月28日)をもって、同社が提供する Windows ベースの App Service においても PHP ランタイムのサポートが終了します。 今後、PHP ランタイムは、後発となる Linux ベースの App Service で PHP 8 以降が利用可能です。
今回の改定内容
これまでのフロントサーバー (Windows) に加えて、新たにフロントサーバー (Linux) を追加します。
フロントサーバーの仕様
フロントサーバーオプションは、Azure App Service で提供しています。
ラインアップ | フロントサーバー (Windows) | フロントサーバー (Linux) |
---|---|---|
PHPランタイム | 利用できません。 | PHP 8 以降が利用可能です。 |
カスタマイズ設定 | 設定ファイルにより、カスタマイズできます。 | カスタマイズできません。 |
アクセスログ | 取得できます。 | 取得できません。 |
従来のフロントサーバー (Windows) の今後の仕様
既にご利用いただいているWindowsベースのフロントサーバーで、仕様が一部変更となります。
- 2022年11月30日以降、PHPランタイムが利用できなくなります。
- これまで通り Microsoft IIS 互換の設定ファイル(Web.config)により、リダイレクトなどの動作をカスタマイズできます。
- これまで通りアクセスログが保存され、お申し出いただくことで取得を可能にすることもできます。
新たに追加するフロントサーバー (Linux) の仕様
-
PHP ランタイム(PHP 8 以降)を利用できます。
- 将来的な PHP のマイナーバージョン(8.0、8.1)のサポート終了、次期マイナーバージョン(8.2以降)の追加に伴い、利用可能なランタイムのマイナーバージョンは変動します。2022年現在、マイナーバージョン毎の利用可能な期間の周期はおよそ3年間です。
- リダイレクトなどを含め、設定ファイルによる動作のカスタマイズはできません。
- アクセスログは保存されません。
提供価格について
提供価格に変更はありません。今回追加となるフロントサーバー (Linux) についても、同価格で提供いたします。
※ 現在フロントサーバーをご利用中のお客様については、ご案内のうえ個別に対応をさせていただきます。 詳細は サポートまでお問い合わせください。
- カテゴリー
- PowerCMSクラウド
コメントを投稿する