株式会社アートシステム様
寄り添ってくれるサポートと発展性のある PowerCMS で独自のアイデアを形に
- インタビュー日
- 2024年10月28日
- ご担当者様
- 株式会社アートシステム 白濱様
- ウェブサイトURL
- https://www.art21-hp.jp/
アートシステム様と PowerCMS
アートシステム様について教えてください。
白濱様:弊社では自治体、一般企業、中小企業、病院のホームページを扱うことが多いです。 Movable Type を使ってサイトを構築して提案させていただくことがほとんどで、足りないものに関しては、自社のプログラムと合わせて機能を強化した形で提案することもあります。Movable Type では要件が満たされず、大規模になる場合、基本的に一番最初に検討させていただくのが PowerCMS です。
提案時に色々な CMS を検討したり、お客さんからこの CMS どうか、とか要望をいただくこともありますが、要件が合わない、サーバーのスペックに合わないなど、そもそも弊社がノウハウを持ち合わせてないものだと逆に費用がかかるケースもあるんです。Movable Type のノウハウをある程度流用できて、長く使わせていただいてる PowerCMS を提案させていただくことが多いですね。
実際、いくつかの自治体様に PowerCMS を導入していただいており、最近新しいバージョンに入れ替えまして、継続利用していただいています。
残念ながら受注に至らなかったものもありますが、市町村規模の提案の際には PowerCMS をベースにして活用させていただいています。
PowerCMS を導入・検討したきっかけを教えてください。
白濱様:もともと Movable Type を利用していました。その中でサーバーを2台構成にしたいという要件が出てきて、色々とネットで検索している中で PowerCMS を見つけました。 そこからなので、もう十数年前だと思います。自治体でのステージングサーバー、公開サーバーなどの話が一番最初に出てきたのがその頃だったかなと思います。
エディションの選択基準などはありますか?
白濱様:一番プライオリティが高いのは機能面で、どこまで必要なのかというところです。 お客様の要望が実現できるかどうかで、そのエディションの上位のもので選択します。あとは金額的な相談があれば、それにあったエディションになることもあります。
アートシステム様ならではの PowerCMS の使い方などあれば、教えてください。
白濱様:よく使う機能は、ステージングサーバーと公開サーバー2台構成にする場合の Copy2Public です。逆にワークフローは意外と使わないケースが多いですね。もともと紙でやりとりしてた場合、距離が近いので承認フローよりは口頭で承認する、という形。実際にワークフローを用意した上で運用開始しても、ワークフローのステップを踏むのがやはり面倒で、口頭でのやり取りになることが多いようです。
独自の使い方としては、表示の部分だけ PHP を使うことでしょうか。
自治体様の場合、ユーザー数や課もたくさんあるので、その中でお知らせや募集、イベントのカテゴリの記事を作って、それを全ブログ再構築をかけると、重くなってしまいます。各ブログでお知らせを作った際に、それぞれのお知らせページを PHP でピックアップして表示させます。そうすることで自分たちのブログだけ更新すれば、全体に関わるところも表示できるようになります。
再構築の負担も少なくなり、素晴らしい独自のアイデアですね!
白濱様:はい、そんな難しいものではなく、ひとつ作っておけばサイト構成を作っていき、いろんなところで流用ができます。課がいくつ増えても大丈夫です!静的に HTML が出来上がるので、そういったものを組み込みやすくて、大変助かります。逆に動的に出してくる物に関してはルールだったり中身まで遡って調査が必要になるので、なかなか手が付けづらいですね。PowerCMS を使わせてもらっているひとつの大きな要因になるかなと思いますね。
長年 PowerCMS をお使いいただいていますが、運用面で何か工夫されていることはありますか?
白濱様:カスタムフィールドに入れた値がホームページのここに表示されます、という内容では満足していただけないケースが結構あります。エディタを強化するようなイメージで、色んな書式やテンプレートを用意して、これを組み合わせれば、いくらでも表現できるという状況にすることが多いですね。
その上でカスタムフィールドを使ったほうが運用としては楽なものは、カスタムフィールドを使って登録してもらいます。それ以外は本文で自由に書式なり使って表現してください、という形に、近年だんだんなってきていますね。
いろんな CMS を見てエディタを理解していて、お客さん自身の技術力も上がってるので、少しの説明で理解していただけることが多いです。こちら側の認識に近付いてきているところがあるので、やりやすさよりは自由度を優先しているような形に変わってきてると思います。
お客様とアートシステム様
白濱様:
基本的にはわからないことあったら私達社員一人だと思っていくらでも電話してきてください、というスタンスです。環境もすぐ開ける状況で保守対応しているので、わからない箇所があれば同じページの管理画面開いて一緒に見ます。最初の一年ぐらいはそれなりに電話対応はありますが、二年目、三年目にはもう電話は来ない、そんな感じになっています。
お客様側も継続して PowerCMS を使っていただいていると、根本的なところが分かってくるので、こちらの説明する手間が少なくなるというか。そういったところもあって、継続して利用させていただいているっていうところはありますね。
エディタによく使うパーツを用意
白濱様:基本的には書式を使って色々入れてください、という形にしています。
一般的によく使うようなボタンやリストなど、書式から選んでいけば作れます。リストのアイコンや PDF、a タグもここで付けることができます。スマホ表示の制御を考慮したテンプレートを用意しておいて、写真だけ切り替えるだけのものもあります。
エディタは今まで色々と触っていたので、ノウハウがそれなりにたまってきました。アップデートしながら、こういうのもあったら今後使えそう、と付け足してきた感じです。
伝えるウェブなどのボタンも紹介させてもらってます。いつも「おおっ」と言われるものの、実際に使うケースはなかなかないようです。しかし今後、重要視されてくるであろうという認識は持っています。
PowerCMS だと簡単にできて、楽だった
白濱様: エディタの下にあるカスタムフィールドで作られている「リンク設定」のタブの部分は、PowerCMS のスニペットフィールドで作っています。カスタムフィールドを使って、リンク関係を一箇所でまとめています。 Movable Type だと、MTAppjQuery を入れて作りますが、PowerCMS だとそこを省いてもっと簡単にできるから楽だな、と思って作った記憶はあります。
記事のタイトル一覧から直接外部に遷移したり、作ってある記事に遷移させる場合、本文の中身の有無関係なく、リンク先に URL が入ってれば、タイトル一覧からこのリンク先に飛ぶ制御をしています。PDF に直接リンクさせたい時はファイルを選択したり、別ウィンドウで開く設定も入っています。
このようものはデフォルトで、これ以外の何か表現したいとか特殊な要望があるような時は、またちょっとプラスして練っていくっていうイメージです。
PowerCMS の発展性のある使いやすさ
PowerCMS だからこそできたことなどあれば、教えてください。
白濱様:一番はやはり先に申し上げた2台構成のところですね。そのほかは、改ざん防止機能をサーバーに埋め込むことができることです。実際に公開されているドキュメントルート側に何か改ざんがあった時に、オリジナルデータは、オリジナルのドキュメントルートの公開されていない部分に吐き出して、改ざんがあった場合にオリジナルから改ざんされたデータに上書きするような機能を付けたりもします。
これも静的な HTML だからできることで、動的でデータベースから自動的に吐き出されるものだと難しいですね。PowerCMS だと静的なファイルを吐き出して、ページができあがることが非常に使い勝手が良いというか、発展性がある、そんな風に感じてます。
寄り添ってくれるサポート
印象に残っているサポートとのやりとりなどありますか?
白濱様:欲しい回答をもらうまでの期間が短いこと、レスポンスが速くて、他の CMS と比べると、やっぱり解決が速いですね。こちらも伝えたいことが伝えきれないケースもあったりします。そこでまず、サポートからのキャッチボールが始まります。これがすごく重要です。じゃあこういうことですね、こうしてみてください、となるまでのタイミングがすごくタイムリーで速い。
先日 PowerCMS のバージョンアップ対応をしましたが、スケジュール含め、いろいろ手が回らない時期で、期限だけ迫っている状況で、問い合わせながら進めました。本当は2、3ヶ月かける予定でしたが、色々的確にアドバイスしていただいたおかげで、1週間で終わりました。 古いバージョンだったのでいくつかステップが必要だと思っていましたが、こんなに簡単にできたというバージョンアップの互換性自体にも驚きました。
白濱様:ほかの CMS のサポートに問い合わせすることもありますが、レスポンスは PowerCMS ほど速くないですね。3日目辺りに内容を確認、返事をもらったけれど自分たちが欲しかった回答がぴったりではないので、説明をしての回答の返信をしてまた3日待つ。会話に長く間が空いてしまうと、それなら別の方法を考えようか、となると思うんです。それに比べると、レスポンスが速くて助かる、としか言いようがないですね。
教えてあげますよ、という形ではなく、こういうことじゃないですかねとか、こういうのを試してみたらどうですか?という、提案含め寄り添ってくれる感がいいなと思っています。
違ったとしてもこちら側が気付ける部分や、次それをやってみようかなって思える部分とか、拾える部分がたくさんあるんです。そのスタンスがいいなと思っています。
機能的な要望などありますか?
白濱様: そんな大きなものはなさそうな気がするけれど...フォームですかね。ただ PowerCMS を使った際にはあまりフォームを使うケースがないです。 普段 Movable Type で A-Form を使います。本当に使いやすくてお客様も直感的にさわれます。そこが同じように使いやすくなれば、なお良いなと思います。
今後について
今後は、どのような提案や展開をお考えですか?
白濱様:最近は、病院で管理している集中基盤があって、他の病院たちや弊社が受注した際も、ここの CMS に入って作ってくださいという環境ができあがっていることがあります。顧客の種類などある程度固まっているので、そういうのをやっていけると面白そうですし、工数が減って運用できそう、と考えたりはしますね。
PowerCMS は静的なものを吐き出すので、それを流用して自社開発のプログラムと連動させることでしょうか。PowerCMS から吐き出したものを表示させていますが、逆が対応できるようになっていると面白いと思っています。 別のシステムから吐き出したものを、サイトで利用するとかですね。準備さえできればいろんなところで提案として活用できるとうっすら考えています。
自治体様だと施設の予約とかは別のところで動いてるものがあったりするので、その辺を取りまとめて PowerCMS を介して予約状況やスケジュールなど、取り込んでいければ、こんなこともできます!というひとつの特徴にはなってくるのかなと思っています。
アルファサードより
サポートを大変お褒めいただき、非常にうれしいです!
スニペットフィールドはテンプレートタグさえ書ければ作り込めるものなので、活用していただけてうれしいです。
PowerCMS には、データの投入や参照に使える Data API の機能があります。また、コマンドラインツールを使って CSV ファイルからデータ投入することができます。このツールをタスク登録して定期実行するようにしておき、別のシステムからサーバーに CSV を置くようにすれば、システムを連携させることも可能です。
ぜひご相談ください。