株式会社BOTAO様 / 公益社団法人 地域医療振興協会
誰にでも使いやすく、自由度の高いウェブサイトを作ることができました
- インタビュー日
- 2024年10月4日
- ご担当者様
- 株式会社BOTAO 地域医療振興協会担当ディレクター 岸 亮太様
- ウェブサイト名
- 公益社団法人 地域医療振興協会
- ウェブサイトURL
- https://www.jadecom.or.jp/
エンドユーザー様は、「へき地医療」に取り組む医療協会
地域医療振興協会様は、医療の協会の中でもへき地に特化していて、「へき地医療」の拡大に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
拠点はどんどん増えて、遠隔医療も行っていらっしゃいますが、へき地は常に医師不足のようです。
全体的な医師不足が要因でもありますが、ニュースでも言われているように、診療所のような小さな医療機関がどんどん減っています。
小さな医療機関を協会の傘下に入れて、近くの総合病院から医師を派遣、へき地でも診療所が存続していけるように取り組みをされている組織です。まさにこれからの時代に活躍されていく地域医療の担い手です。
どのような経緯でサイト制作されたのですか?
萩塚様:サイトを保守管理することになり、そのままプロポーザルへと参加させていただきました。クライアント側が変更できる箇所がとても少なったり、SEO など対応ができなかったり、採用強化ができないという課題がありました。 また正しい新鮮な情報を患者様に届けたり、採用への繋がりという意味からも医師自身が情報発信することが重要だと考えておりますが、ウェブサイトでそういう発信をできる場所がありませんでした。
プロジェクトにおける PowerCMS の位置づけについて教えてください。
萩塚様:一番のきっかけは、要件の中にあった「HTML ファイルでの構築が必要」ということです。また、短いスケジュールで数を作らないといけないので、パッケージング化されているものが必要でした。
もうひとつ大きかったのは、ブロック機能です。知識のある方には結構嬉しい機能もたくさんありますが、知識の薄い方には、やれることが多すぎて難しい。WordPress のブロック機能と比べると、PowerCMS のフィールドブロックビルダーがあっていると思い、こちらを選択してよかったです。
「使い方が分からない」というお問い合わせは、来なかった
萩塚様:現在は、複数あるサイトをいくつか公開した状態ですが、マニュアルをしっかり作ったものの、PowerCMS には機能が多いので、問い合わせが来るのを覚悟していたんです。ありがたいことに「使い方が分からない」というようなお問い合わせは思ったほどではありませんでした。
フィールドブロックビルダーが比較的一般の方にも受け入れやすく、知識のない方でも使いこなせるものになってることが、良かったのかなと思っています。
使いやすい管理画面を作る
導入時に注力されたこと・ポイントなどありますか?
萩塚様:先生たちが情報発信をする際に入力をしやすくなるようにしています。入力するパーツだけではなく、記事の導線の一覧をパーツから選択すると、同じカテゴリーのナビゲーションが入るようにすることができます。
誰にでも使えるようにするには、見た目と管理画面をなるべく近いものにするというのが実現的だと思っています。使いやすい管理画面があることが、問い合わせが少ない要因のひとつと考えています。
実際にカスタマイズした管理画面を見せていただきました。
ブロックを追加する際は、選択肢以外のものは入れられない状態になっており、ボタンを配置したい場合は、ブロックを追加し、ボタンの色や URL などの詳細を決定。見出しを追加すると、デザインされた見出しが表示されて選択できるようになっていました。それ以外にも、画面の CSS を調整してあります。
使えそうなものをあらかじめ全部部品として用意して、この中から選択してページを作っていけるようになっています。実際のサイト制作した際もこの形でページを全部作ったそうです。とてもわかりやすいですね。
アルファサードでは、PowerCMS にブロック機能のような新しい機能を追加する際、何度も打合せや調整を繰り返します。こんなに使っていいただけてうれしいです。
レクチャー動画を見返しながらの作業
萩塚様:医療系はPDFのようなファイルをアップすることが多いので、いろんな属性や日付や値段の範囲など細かい制御するには、エンタープライズ検索は必要でした。
阿武様:まったくわからなかったエンタープライズ検索の機能を作るときに、レクチャー動画を見返して、コードが出ていた画面を凝視しながら作業しました。レクチャーを受けなかったら進められないところが多く、やってよかったです。
そのほかレクチャーでは、カレンダーとしての表示機能は ライブラリ FullCalendar に任せ、イベントデータを入出力する仕組みとして PowerCMS を位置づける構成としての実装をご紹介しました。
イベントカレンダーは現在は使っていないそうですが、機会があれば是非使ってみていただきたいです。
PowerCMSを導入後にかわったことや効果などありましたか?
阿武様:「以前はお知らせだけを投稿できるような状態でしたが、編集や修正、追加できたりする箇所が圧倒的に増えました。
例えば、トップページの中で採用のブロックを上に上げて順番をかえることもできるので、自由度があります。今書いてある文章も直せるし、クライアント側でヘッダーのメニューを変えることもできるようになりました。
このようなところがお問い合わせが少ない理由のひとつかもしれません。
プレミアムサポートはいかがでしたか?
萩塚様:どこから手をつけていいかも分からないような感じだったので、プレミアムサポートがなかったら困っていました。大変助かりました。
こんな機能やサービスがあったら、と思う場面はありましたか?
萩塚様:今回一番苦戦した部分が順番です。WordPress に慣れているので、ドラッグアンドドロップで順番を変える部分が PowerCMS ではできなかったことが一番悩ましいところでした。
管理画面の一覧表示の順番は、記事やウェブページにグループの機能を使わずに、数字を入れるカスタムフィールドを作って、番号をふり、順番を入れ替えるようにしました。
ほかには、フィールドブロックビルダーのパーツで、ブロックが多くなると縦に長くなるので、順番を動かすのに苦労しました。パーツがコピペできるとより使いやすくなると思いました。
課題をきちんと達成できた
萩塚様:知識の有無関係なく、施設内で一定のクオリティで情報発信できるようにしたいということ、採用に対してアプローチできるような仕組みが欲しいというのが大きなポイントでした。
「自社サーバーに個人情報は置かない」というルールがあり、PowerCMS のフォーム機能は使っていません。PowerCMS 側のスペースに小さい求人サイトを作るようにしてフォーマットを作りました。
またGoogle for Jobs の検索対策も無事設定できて求人の課題の一歩は達成することができました。
今後は、どのような提案や展開をお考えですか?
萩塚様:今後は関東近郊だけの対象だったものをもう少し広げていこうと思っています。
当初のプロポーザルでは提案できなかった具体的なこともできるようになりましたし、今回の経験から小規模のクリニックや診療所などへの提案も検討しております。
PowerCMS を使った弊社ならではのパッケージングを提示できるようにしていきたいです。
アルファサードより
複製をする機能やテーマ単位でエクスポートしたものを流用する機能など、横展開する時にいくつかの方法で、省力化できる可能性もあります。提案や構築、システムの作りこみでのお手伝いも可能ですのでぜひご相談ください。