NTTアドバンステクノロジ株式会社様 / NTTアドバンステクノロジ株式会社
組織横断 web マーケティングのために PowerCMS が必要不可欠でした。
- インタビュー日
- 2017年12月15日
- ご担当者様
- 営業推進部
マーケティング部門
部門長 三宅様 - 営業推進部
マーケティング部門
担当課長代理 井上様 - 営業推進部
マーケティング部門
主査 大幡様 - 営業推進部
マーケティング部門
主任 中村様
- 営業推進部
- ウェブサイト名
- NTTアドバンステクノロジ株式会社
- ウェブサイトURL
- http://www.ntt-at.co.jp/
その組織横断 web マーケティングと PowerCMS との関係について、三宅様、井上様、大幡様、中村様にお話をお聞きしました。
課題等を解決する最適な商品・サービスをお客様に伝えるためには
新商品・新サービスをリリースする際のマーケティングや営業活動に必要なコミュニケーションツール類が不十分だったため、課題等を解決する付加価値の高い商品・サービスを社外のお客様に伝える手段がありませんでした。
どのようにビジネス化するかを悩んでいた時、web を使った「ダイレクトマーケティング」を見て、営業と開発、私たち営業支援部門等関係者の連携もうまく機能できると確信し、商品のウェブサイトをつくるとウェブマーケティングがうまく作用して大成功。特許発明品「光コネクタクリーナ」は世界シェアトップになりました。これからは web マーケティングの時代だと実感しました。
時代はタグ打ちからコンテンツマネジメントシステムへ
その頃、会社の公式サイトはまだ片手間で作ったタグ打ちのものでした。まずは CMS を入れて自席からアップロードできるしくみを取り入れました。これからはタグ打ちではなく、システムを使う時代がくると感じていたからです。
課題等を解決する最適な商品・サービスがあるのにビジネスにならない、知ってもらえない、お客樣がこない、売り方わからないという2008年当時の現状を打破するため、以前のダイレクトマーケティングをもとにした公式サイトのリニューアルを社長に直談判、社内調整し、プロジェクトを進めました。しかし当時導入した CMS は高コストで非常に使いにくく、うまく活用ができませんでした。
改めて CMS を導入し成功事例を作り出した
その後 Movable Type で社内のプロモーションサイトを作りました。使いやすいと好評だったため、Movable Type を使って2009年に Keytech 先端技術商品紹介サイトを構築。その際に html を自動ですべて移行できる
PowerCMS for MT を初めて導入しました。
Movable Type と PowerCMS for MT の組み合わせが SEO 対策にもつながるということは経験値から気付いていましたが、2010年12月にサイトを公開すると一気に Keytech 先端技術商品紹介サイト経由での売り上げが2倍に。
運用がしやすく、導入しやすいコストでとてもうまくいったという実感があり、製品サイトから徐々に公式サイトを
CMS 化していき、最高で7サイトを運営していました。
マルチサーバーとマルチ ID が使えるアドバンスト版が1本あれば、サイトがたくさん作れてお得感があったので、上司を説得して購入してもらい、さらに、モバイルフレンドリー化、全社 web 統一化を行いました。このときグローバルにサイトでは、2倍の問い合わせを獲得できました。
PowerCMSで社内のウェブサーバーを握る
システムを導入する目的は技術開発思考をビジネス、マーケティング思考にもっていくことです。そのために会社内でのキャリアパスをたててマーケティングに関心のある人を束ねて組織化、組織横断で情報発信をするしくみを考えなければなりませんでした。
縦割りでできている会社全体を掌握するために、この時パワーアップしていた PowerCMS と Movable Type という横串をさして各組織に「 web サイトに商品紹介文をアップする人」をつくることにしました。
私たちは web や PowerCMS の使い方、セールスレターライティングの書き方、マーケティングの基本の部分を情報共有する場を設けました。こうすることですべての事業の各階層から上層部に上がるきれいで整った書類ではなく、人とのつながりと様々な情報があがってくるようになりました。
PowerCMS がなかったら、絶対に無理だった組織横断 web マーケティング
創立以来なかった組織横断 web マーケティングに取り組むには何をしたらいいかを分析。社内人脈を作る、女性の活躍の場をつくる、売上貢献の見せる化、SFA をデータベース化して活性化させる等、PowerCMS での組織横断のしくみがとても役立ちました。
企画からすべてのサイト制作を外注すると億単位の見積もりが来てしまいますが、内製で進めているため子会社への費用以外はほとんどキャッシュアウトがない状態で運営しています。web マーケティングは実際に収入が入ってくるまでは ROI が悪くなるので破綻することが多いのですが、 ROI がとてもよく、全部がうまくいっています。
入社した翌年ぐらいに「マーケティング」という言葉を知って、24年。部門ではなく「マーケティング担当」としての組織でしたが、2017年の4月についに部門設立となりました。
web でマーケティングの世界を作り上げていく時代になっていくので、CMS を入れて組織横断になるよう連絡会をつくり、現場でノウハウをためて将来的にもマーケティングをしっかりやるような風土を作っているところです。
約90名での運用体制
各事業部に担当がいて、それぞれがコンテンツ運用をしています。テンプレート編集などはしません。人数が多いため、事業部や作業者ごとの権限の管理をどこまでにするか、など難しいと感じる場面が多いです。
各部署から参加してもらい1年間の勉強会の場を設けていますが、それに参加するのが難しいという人もまだ多くいるのが現状です。
製品を市場に広げていくのに、どれだけ web が重要かということをわかってもらえるように成功パターンを作っているところです。
今後は商品担当と一緒にコンテンツをつくっていき、SEO 対策なども含めて対応していきたいと思っています。
web マーケティングは女性が活躍できる仕事
今日は特にこれをお伝えしたいと思っています。マーケティングの組織は女性の方があっていると思っています。
女性は言葉ではないレベルでのコミュニケーションができたり、子育て経験のある方は子供が話す言葉にならない言葉を日本語に翻訳して何かに結び付けたりすることができるためか、社内の多種多様な人たちとのコミュニケーションをとるのがとても上手です。
また、産休育休を経てきた中村さんのような女性のエンジニアは社内システムの習得度が高いため、すぐに仕事をまかせることができました。
web マーケティングという仕事では自分の裁量で社内調整し、それがアクセスや数字となってダイレクトに貢献していることが見えてくることもあり、短時間勤務でも活躍の場が広げられます。
今後について
マーケッターを増やして情報発信をし、MA ツールを入れてセミナーの企画からメルマガ配信までアカウントベースで追えるようにしていきたいですね。また企画、集客、売上までをコーディネイトしてディレクションするしくみができれば、短時間勤務の社員でも業務を進めることができ、彼らがより働きやすくなると思います。
またマーケティングのサイトを作っていきたいと思っています。ブランディングを作るにあたり、想像力やイマジネーションが必要になってきます。コンテンツのクオリティが売上に直結する時代がやってくることもあり、システム面だけではなく人材育成面も力を入れていきたいですね。