株式会社 SERENDEC様 / JAXA 宇宙教育センター
静的ファイル出力が必須要件。サポートの安心感も提案の決め手になりました。
- インタビュー日
- 2021年8月20日
- ご担当者様
- 株式会社 SERENDEC Webプロデューサー、Webディレクター 楠本 勇輝様
- ウェブサイト名
- JAXA 宇宙教育センター
- ウェブサイトURL
- https://edu.jaxa.jp/
課題は数千ページのコンテンツの管理
リニューアル前は CMS が入っていない状態で、静的ページが数千ページの規模になっておりコンテンツ管理が大きな課題でした。
また、セキュリティの観点から公開サーバーでは CMS 本体はもちろん、動的なプログラムが一切利用できないという制約がありましたので、静的ファイルを出力できること・CMS サーバーと公開サーバーを切り分けられる CMS というのは必須要件でした。
静的ファイルが出せるという時点でかなり絞られますが、大量の既存コンテンツを CMS に移行することやその他の機能要件をふまえ、PowerCMS を選びました。
そこで、構成の見直し、ページ整理、適切な UI 設計、利用者(子どもをもつ保護者や教育関係者)が親しみやすいデザイン、レスポンシブ対応などを含めて「シンプルでわかりやすいウェブサイト」+ PowerCMS をご提案しました。
PowerCMSは提案しやすいCMS
なんと言っても、PowerCMS はサポートがしっかりしている安心感があります。
価格や機能などの情報も公開されていますし、自治体等の公的機関をはじめ多くのサイトで導入されている実績があります。我々としても PowerCMS を使った構築経験は何度もありますので、提案しやすい CMS だと感じています。
求めている機能が合致していて、セキュリティ面や導入実績など安全・安心感を重視する場合は PowerCMS を選択することが多いです。
機能面ではダッシュボードのカスタマイズ機能やバナー管理機能、ワークフロー機能はよく使います。バナー管理は、HTML がわからなくても画像の差し替え等ができるので便利ですね。あと、このサイトでは PowerCMS 8341 プラグインを使って、アクセシビリティのチェックも実施しました。
移行作業は CSV ファイル+人海戦術の掛け合わせ
数千ページの移行作業については、JAXA宇宙教育センター様に作成いただいたリストをベースに CSV ファイルに加工し、インポート&エクスポート機能で一括登録しました。
静的ファイルからの移行はどうしても人の手による修正作業が必要になる部分があるので、並行してコーディングの担当者をたくさんアサインし修正作業を進めました。あらかじめ、CSV ファイルでタイトルなど基本的な入力項目を登録しておくことができたので、効率よく移行が進められたと思います。
再構築が重くならないような工夫
カスタムフィールドを増やしすぎるとどうしても再構築が重くなってしまうので、再構築の範囲を小さくするためになるべくブログを分けるように心がけました。あとは、SSI を使うことで、ヘッダ、フッタ、サイドバーなどの共通利用されるパーツは毎回再構築されないようにしています。
運用のサポートは継続中
英語サイトはリリース後に追加作成しましたが、単純に英語に置き換えるだけでなく構成も英語サイト用になっています。専門用語が多いサイトですので、JAXA宇宙教育センター様で原稿をご用意いただきました。
更新作業をJAXA宇宙教育センター様に行っていただくため、詳細な運用マニュアルを作成し、現在はそれを元に日々の運用をされています。その運用のサポートや改修・追加コンテンツの作成など私たちも継続して関わっています。
JAXA様からコメント
リニューアル後のウェブサイトの反響はいかがでしたか?
リニューアル後、ページビュー数・訪問者数とも2倍程度に増え、親しみやすいデザインやコンテンツ構成等に好評の声を頂きました。 また、教育関係者のみならず、多く一般の方によるアクセスが増え、従来とは異なる層へのリーチが実現できたように思います。
CMSの使い勝手はいかがですか?
リニューアル後、HPを運営・管理していく上でCMSの使いやすさを感じております。 少し知識が必要な部分もありますので、用意されたマニュアルが手元にあることは運営上とても助かっております。
日々の更新作業で困っていることはありませんか?
CMSマニュアルは詳細に記載されており、使用する場面が多いです。 ただ、詳細な記載であるが故に情報量が多く、そこから必要な情報を探し出し、作業していくことに時間をかけてしまいがちです。 この作業時間を短縮していくことが、今後の課題だと感じております。