公益社団法人 びわ湖高島観光協会様 / びわ湖高島観光ガイド
更新頻度の高いウェブサイトを支えるのは、PowerCMSの豊富な機能と拡張性でした。
- インタビュー日
- 2021年1月19日
- ご担当者様
- 公益社団法人
びわ湖高島観光協会 遠藤様 - 株式会社ナックウェブ 穴井様
- 公益社団法人
- ウェブサイト名
- びわ湖高島観光ガイド
- ウェブサイトURL
- https://takashima-kanko.jp/
今回は観光誘致課の遠藤様と、ウェブサイト制作および CMS 構築をご担当された株式会社ナックウェブの穴井様にお話を伺いました。
山ほどあるアナログな業務のデジタル化は最大の課題でした
「リニューアル前のウェブサイトは公開から9年ほど経過していました。当時は Movable Type 6 を利用しており、更新作業ができるようにはなっていたのですが、観光協会というところはアナログで煩雑な作業が非常に多く、ウェブサイトの活用にまで手が回っていない状況でした。
たとえば、観光案内資料の発送、観光ツアー・イベントの募集や受付対応、キャンプ場の管理運営とご利用のお客様対応、旅行会社への観光写真データの送付など、様々な業務のほとんどを電話応対し自分たちの手で作業していました。ウェブサイトのリニューアルと共に、これらの業務の一部をデジタル化できないかというのが大きな課題でした。
あとは、スマートフォンへの対応、タイムリーな観光情報の発信が重要だと考えていました。」と遠藤様。
それらの課題を解決するにあたり、既存の CMS にさらにコストをかけて改修するよりは、新たな CMS で1から作り直す方向でプロポーザルを実施したそうです。
学習コストの低さと充実した拡張機能が決め手
「専門的な知識がありませんので、CMS の機能について詳細な部分はわかっていませんでしたが、PowerCMS は 操作性の面で今までと大きな違いがなく、さらに拡張機能が充実しています。使いやすさという面でさらにバージョンアップがしたかった我々の希望にマッチしていたと思います。
ナックウェブ様にわかりやすく PowerCMS の利点を提案してもらえたのもよかったです。」と遠藤様。
「自分たちで更新したいというびわ湖高島観光協会様の要望が見えたことや、会員機能を使いたいというお話もあり、社内で検討した結果、この要件であれば PowerCMS 一択!ということで提案いたしました。管理画面の操作に対する学習コストの低さもメリットでしたね。会員機能以外にも検索機能やバナー機能、カスタムオブジェクトなどほとんどの機能を使っています。」と穴井様。
更新頻度の高いコンテンツが多く、毎日数名で更新作業を行っているそうで、管理画面はカスタムフィールドを多用し、内部でほとんどの更新ができるようにかなり作り込まれています。
豊富な写真素材がある強みを活かしたサイト構成
テキストもさることながら、静止画や動画をふんだんに用いたウェブサイト。トップページに大きく配置されたキービジュアルを筆頭に、随所に高クオリティな写真が使われていて、デザインにも丁寧に取り組まれた様子が伺えます。
「観光協会ですから写真素材は豊富、使いたい写真が多かったのでたくさんの要望を叶えてもらいました。トップページには更新頻度の高い情報が集められていますが、枠組みをしっかり固めてもらっているので更新をしてもクオリティの維持ができています。キービジュアルやバナーも自分たちで差し替えて、並び替えもできるようになっています。
複数人で更新作業をすると、ページによって見た目のばらつきが出てしまうことがありますが、各項目に対応する入力欄を作り込んでもらっているので、写真とテキストの更新だけでよく、崩れる心配もありません。」と遠藤様。
「どのページもこだわって作ったので思い入れがあります。高島はやわかりの特集ページは特に作り込みました。写真が良いと非常にやりがいもあり、デザイナーのテンションは上がりますね!」と穴井様。
観光スポットの絞り込み検索機能は、キーワードとエリアと目的にあわせたカテゴリの組み合わせ。わかりやすさ、見やすさにこだわった様子が見て取れます。
「高島市はエリアが広いので、検索をしっかり作らないと、ウェブサイトのユーザーが有益な情報にたどり着けないと考えました。」と穴井様。
「観光スポットが数百とたくさんありますので、使い勝手のよい絞り込み検索は必須でした。ユーザーが求めている情報にたどり着けるように、使いやすいようにと作っていただきました。特に初めて訪れるユーザーの方には、高島市を知っていただく入り口として使っていただけているのではないかと思います。」と遠藤様。
高島市は自然景勝地も多く、人気のメタセコイア並木や海津大崎の桜などのスポット情報、最近盛り上がりを見せているキャンプ場関連の情報などにアクセスが多いそう。
季節ごとの花の開花情報やスキー場の積雪情報なども日々更新されています。
対応に追われていた業務のデジタル化
旅行商品パンフレットや観光雑誌の編集記事など、様々な用途に利用できる写真素材は、旅行会社等からの写真提供依頼がたくさんあり、これまでは電話やメールで受け付けて手作業で素材を送付していました。
「需要の高い素材をフォトライブラリーに登録しました。会員登録をいただければ、自由にダウンロードしてもらえます。登録いただいた情報は、どういうユーザーがどういう目的で利用しているかを把握するために管理しています。」と遠藤様。
ログインするとダウンロードボタンが表示される仕組みで、これは PowerCMS の会員機能をご利用いただいているとのこと。会員登録すれば、素材はすぐに利用できるそうです。
また、フォトコンテストも、かつては一眼レフカメラで撮影したネガやポジでしたが、今はスマートフォンからでも応募可能になり若年層からの応募が増えたそう。
「これも、メールで応募内容が確認できるようになり、業務の簡略化に繋がっています。キャンプブームも相まって、若い人が気軽に応募してくれるようになったのは嬉しいですね。」と遠藤様。
多言語サイトは今後取り組みたいことのひとつ
英語版は2019年にリニューアル。日本語版とまるっきり同じ構造ではなく、英語版サイトとして1から作り直したそうです。
「インバウンドのお客様に見てもらいたいコンテンツは、国内版とイコールではないと考えていました。まずは英語版に取り組みましたが、今後、他の言語も順次作っていきたいです。
今のところ、やりたいことは全部叶えてもらいましたが、今後も年度ごとに新たな事業や業務が発生するので、それにあわせたウェブサイトの改修は必要だと思います。今は更新をしっかり頑張っていきたいですね」と遠藤様。
リニューアル公開後も細かい改修を続けており、まだまだパワーアップし続けているとのこと。今後も、関わるみなさんの熱い思いがどのように反映されていくか楽しみにしています。
高島市のおすすめスポットについてお伺いしました
琵琶湖の北西部に位置する滋賀県高島市は、琵琶湖に注ぐ水の約38%を生み出す地域で、水源となる豊かな環境を有しています。
人気観光スポット代表格は、琵琶湖に浮かぶ鳥居が有名なパワースポット「白鬚神社」や、ウォーカープラスの「2020全国紅葉名所ランキング」1位に選ばれた「メタセコイア並木」。
春は、琵琶湖岸に約4km続く桜並木の絶景「海津大崎の桜」がおすすめです。
サイクリングや琵琶湖でのカヤック・サップ、キャンプ等、アクティビティも充実しています。
京都から電車で1時間弱、ほどよく遠くほどよく近い高島市へぜひお越しください。
(写真とコメント:びわ湖高島観光協会 遠藤様)