PowerSearch プラグインが提供するエンタープライズ検索の動作に必要な Hyper Estraier のインストールを行います。
エンタープライズ検索は、エンタープライズ版以上のエディションの場合のみご利用いただくことができます。スタンダード版、プロフェッショナル版をご利用のお客様はインストールの必要はございません。
本解説は、作成時点の Hyper Estraier の公式ドキュメントから取りまとめたものです。公式ドキュメントに変更があった場合、公式ドキュメントの内容が優先されます。
Hyper Estraier のインストールを行うには QDBM を先にインストールする必要があります。QDBM のインストールはドキュメント『QDBM のインストール』を参照してください。
ソースパッケージのダウンロード
公式ドキュメント『全文検索システム Hyper Estraier』の [ダウンロード] のリンクからダウンロードします。
インストール
公式ドキュメント『Introduction of Hyper Estraier Version 1 (Japanese)』の [インストール] の項目を参照してください。
Perl モジュールのインストール
Hyper Estraier 本体に加え、Perl モジュール Estraier をインストールする必要があります。Perl モジュール Estraier は、Hyper Estraier 本体のアーカイブ内、perlnative
フォルダ内に同梱されています。インストール手順は公式ドキュメント『estraier』の [Setting] の項目を参照してください。
Estraier.pm をインストールしたのに認識されない場合
公式ドキュメントのインストール手順を実施したのに mt-check.cgi ではインストールされていない表示になっている場合や、検索を実行すると 必要な Perl モジュールがインストールされていない場合に表示されるエラー になる場合は、PowerCMS から認識できないパスにインストールされています。
この場合は、configure 実行時に下記のようにオプションしてインストールします。
./configure --prefix=/usr/local
Estraier.pm から共有ライブラリが利用できない状態の場合
Got an error: Can't load '/usr/lib64/perl5/auto/Estraier/Estraier.so' for module Estraier: libestraier.so.8: cannot open shared object file: No such file or directory
のようなエラーが出る場合、Estraier.pm から共有ライブラリが使えない状態になっています。そのため、共有ライブラリのディレクトリにパスを通すことで対応します。
まず、libestraier.so.8 の場所を確認します。
$ find / -name "libestraier.so.8"
/usr/local/lib/libestraier.so.8
/home/ec2-user/hyperestraier-1.4.13/libestraier.so.8
2つ目の結果は、Hyper Estraier 本体のインストールの際に使用したソースパッケージなので、1つ目の結果がインストールされた共有ライブラリの場所になります。
次に、共有ライブラリの設定ファイルに見つかったディレクトリのパスを追記します。/etc/ld.so.conf の末尾もしくは、/etc/ld.so.conf.d ディレクトリ内に、拡張子が .conf のファイルを新規作成してもよいでしょう。
/usr/local/lib
OS によって設定ファイルの名称や構成が異なる場合があります。
設定を読み込ませ、結果を確認します。
# ldconfig
# ldconfig -p|grep estraier
libestraier.so.8 (libc6,x86-64) => /usr/local/lib/libestraier.so.8
libestraier.so (libc6,x86-64) => /usr/local/lib/libestraier.so
インストールが完了したら
エンタープライズ検索のドキュメント『セットアップ』に戻り、必要な設定を行ってください。