PowerCMS のサポートでは、調査により明らかになった問題への修正を反映していただくために、ファイルを提供することがあります。提供されたファイルは、下記に注意して運用環境への適用を行ってください。
ファイルの構成
修正ファイルは ZIP アーカイブした状態で送付されます。ZIP アーカイブを解凍し、指定されたパスのファイルを上書きすることで適用します。
ファイル/ディレクトリの表記について
サポートのやりとりにおいては、汎用的なパス表現として、ドキュメント『本ユーザーガイド内の用語や記法』に記載されている $MT_HOME という表現が使われることがあります。これは、運用環境で PowerCMS をインストールしたディレクトリのパスに置き換えてください。
例えば、$MT_HOME/addons/ContactForm.pack/config.yaml の場合は、PowerCMS をインストールしたディレクトリのパスを起点として、addons > ContactForm.pack と掘り下げた先のディレクトリ内の config.yaml が対象です。
実際に config.yaml が設置されている場所のフルパスは /var/www/cgi-bin/mt/addons/ContactForm.pack/config.yaml かもしれませんし、/home/powercms/admin/addons/ContactForm.pack/config.yaml かもしれませんし、全く異なるパスかもしれません。環境により異なるパスを汎用的に表現するために $MT_HOME が使われます。
単一のファイルの場合
提供されるファイルが単一のファイルを圧縮した ZIP アーカイブである場合は、解凍して生成されるファイルで、提供を受ける際に指定されたパス上のファイルを上書きしてください。例えば、下記のように指定されることがあります。
添付の ZIP アーカイブを解凍し、$MT_HOME/addons/ContactForm.pack/config.yaml を上書きしてください。
複数ファイルの場合
提供されるファイルが複数ファイルを圧縮した ZIP アーカイブである場合、解凍して生成されたフォルダ直下が $MT_HOME に相当する構成になっています。この場合も同様に、提供を受ける際に指定されたパス上のファイルを上書きしてください。例えば、下記のように指定されることがあります。
添付の ZIP アーカイブを解凍していただき、対象ファイルを上書きしてください。
- $MT_HOME/addons/ContactForm.pack/config.yaml
- $MT_HOME/addons/CustomObject.pack/config.yaml
単一ファイルの場合でも、このディレクトリ構成で送付されることがあります。
ディレクトリの場合
あるプラグインのファイルをすべて上書きするような場合では、ディレクトリごと入れ替えを行います(すべてを上書きする必要まではない場合でも、作業が煩雑になることを防ぐためにディレクトリごと入れ替えていただくことがあります)。例えば、下記のように指定されることがあります。
添付の ZIP アーカイブを解凍し、$MT_HOME/addons/ContactForm.pack と差し替えてください。
適用時の注意点
修正ファイルを正しく反映し、トラブルを未然に防ぐため、下記の事項を必ず守ってください。また、修正ファイルの適用にあたりトラブルが発生した場合は、下記の事項が守られているか確認してください。
- 適用に際しては、万が一の適用前の状態に戻せるよう、必ず対象のファイルをバックアップしてください。
- バックアップしたファイルをサーバ上に残す場合は、ファイルの拡張子を変更するようにしてください。ファイルの種類によってはバックアップしたファイルがプログラムとして認識されてしまうことがあります。
- 同様に、ディレクトリごと差し替える場合にバックアップをサーバー上に残す場合は、ディレクトリ名を変更して残すのではなく、ZIP や tar などでアーカイブするようにしてください。
- PSGI、FastCGIご利用中の場合、ファイル設置後にプロセスの再起動が必要になります。ドキュメント『PSGI / FastCGI プロセスの再起動』を参照し、再起動を行ってください。
- CSS ファイルや JavaScriptファイルを差し替えた場合、動作を確認する前にブラウザーのキャッシュを削除してください。 (差し替え前のファイルがキャッシュされていると差し替えがファイルが使われません)
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