2015年02月05日
「今こそ取り組むウェブアクセシビリティ」参加レポート
【大阪開催】今こそ取り組むウェブアクセシビリティ
12月に東京で開催されたときから気になっていたので、一参加者として行ってきました。
全体を通して、「誰にとってもアクセシブルであること」が大切だと語られたセミナーだったと思います。
アクセシブルなウェブサイト構築とCMSの活用
シックス・アパート株式会社 Movable Type エバンジェリストの長内さんが最初のセッション。
ユーザーの閲覧環境はスマートフォンやタブレットどころかウェアラブルデバイスまで幅広くなっており、アクセシブルとは「誰もが情報へアクセス可能であること」、アクセシビリティは「高齢者や障がい者のためだけのものではない」というお話は、本セミナーの全体のテーマでもあり、基礎的な部分をわかりやすく説明されていました。
「コンテンツとデザインの分離」というCMS活用の話については、まさにMTの得意とするところではないかと思いますが、コンテンツ(データベースに蓄積)とデザイン(テンプレート)がしっかり分離されていれば、時代に沿った形で出力ができる、つまりユーザーのデバイスが変化しても対応が可能ということです。
積み重ねられた情報は貴重なコンテンツで、年月を積み重ねるほど有用性が高まるというお話の例としては総務省の「情報通信白書」や「メトロポリタン美術館」を紹介されてました。
また、最近のMTの機能紹介はMTからしばらく離れてしまってるよという参加者の方々にも響いたようで、近いうちに触ってみたいという声も周囲から聞こえてきました。
参考URL
アクセシビリティチェック 基本の「キ」
次に株式会社インフォアクシアの植木さんのセッション。
キーワードは「マシンリーダブル」。つまり、Machine+Read+Able。
機械可読性をあげることがアクセシビリティに繋がるというのは、非常に納得でした。
「Google 検索エンジン最適化スターターガイド」を参考にするとマシンリーダブルになるというお話は言われてみればその通りなのですが、SEOとアクセシビリティに共通点があるとは思いもよらなかったので新鮮でした。
植木さんのセッションをお聞きするのは初めてだったのですが、本当に基本的な部分の具体的なチェック項目を挙げていただいて、非常に参考になりました。
たとえば、ページタイトルや構造的なマークアップ、画像の代替テキストなどの代表的なものはすでに意識して制作されていると思いますが、キーボード操作などまだまだ気が回っていないことも多いので、今後はもっと意識してみようと思いました。
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PowerCMS 8341 のご紹介
続いて、当社野田のセッション。
12月にリリースしたばかりの当社製品 PowerCMS 8341 のご紹介ですので、MT がよくわからない方には少々難しかったかもしれませんが。
実はこの製品、PowerCMS 必須ではありません。MTだけでも動きます。
「PowerCMS無くても動くんだ!知らなかった!」と何人かが驚かれていたので、改めて強調。
MTだけでも動きます。
下記のスライドは東京開催時のスライドですが、ほぼ同じ内容です。
セッション中に紹介がありましたが、無料で使える「メイドインノダ」のアプリがいろいろございますのでぜひお試しください。
参考URL
- ColorTester - JIS X 8341-3:2010 (WCAG 2.0)の達成基準に基づき背景色と前景色のコントラストのチェックを行うソフトウェア
- ColorQuest (ディスプレイ上の色の名前を表示するアプリ)
- JIS X 8341-3:2010 AA 検証支援ツール 「PowerCMS 8341」を発表〜Movable Type / PowerCMS 上で動作するウェブアクセシビリティ評価プラグイン〜
【ゲスト講演】デザインから取り組むWebアクセシビリティ
最後の長谷川恭久さんのセッションは、デザイン面からのアプローチでのアクセシビリティのお話。
一番心に残ったのは「みんな特別なユーザー」だということ。
スマートフォンのホーム画面ひとつとっても誰も同じじゃない、だれもが特別な独自なユーザーであり、その誰にとってもアクセシブルであること、それがやはり今回のセミナー全体を通じて言われていたことだと思いました。
あと、「カラムは甘え」という言葉もよかったですね。
1カラムだとしたら何が大事な情報か?何を見せたいのか?と突き詰めて考えるというのはコンテンツを設計するうえでとても大事なこと。あれもこれも見せたいと左右のカラムにとりあえず...なんて形で置いたバナーは果たして必要なのでしょうか...?
長谷川さんも東京開催時のスライドを公開されています。
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