MySQL に対して行う事前準備についての解説です。
MySQL を設定する場合、ブラウザで MySQL を管理できるツールの phpMyAdmin を利用すると便利です。
『参考:phpMyAdmin』をご参照下さい。
インストール前の準備
PowerCMS ではデータベースを使用しますので、あらかじめデータベースの管理コマンドを使ってデータベースとユーザーを作成しておく必要があります。
データベースの作成
MySQL にログインして、データベースを作成します。たとえば、データベース名を mt とする場合は、次のようになります。
$ mysql -u root -pXXXXXX
mysql> create database mt;
データベースの作成時には、文字コードに UTF-8 を指定してください。公開されるコンテンツの文字コードは UTF-8 です。
以下、データベース名を mt、文字コードを UTF-8 としてデータベースを作成する場合の例です。
$ mysql -u root -pXXXXXX
mysql> create database mt character set utf8;
PowerCMS の環境設定ファイル「mt-config.cgi」の環境変数「PublishCharset」と、データベースの作成時に指定する文字コードは UTF-8 です。
ユーザーの作成
MySQL にログインして、ユーザーを作成します。たとえば、ユーザー名を mtuser パスワードを mtpasswd とする場合は、次のようになります。
$ mysql -u root -pXXXXXX
mysql> grant all on mt.* to mtuser@localhost identified by 'mtpasswd';
mt-config.cgi の設定
この項目で解説されている設定は、インストールウィザード のステップの中で行う設定です。mt-config.cgi を自身で用意する場合に参照してください。そうでない場合は読み飛ばしてもかまいません。
データベースにアクセスするための情報を、次のように設定します。実際に設定する値は環境に依存して変わります。詳細はシステムの管理者に確認してください。
以下の項目中で、データベースへのユーザー名やパスワードとして示されているのはすべて例にすぎません。ここで示されている値と同じものを、実際の利用環境では決して使わないようにしてください。
- ObjectDriver
-
ObjectDriver DBI::mysql
- Database
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PowerCMS 用のデータベースの名前を設定します。データベース名が mt の場合は、以下のようにします。
Database mt
- DBUser
-
接続するユーザーのアカウントを設定します。mtuser というアカウントで接続する場合は、以下のようにします。
DBUser mtuser
- DBPassword
-
DBUser で指定したユーザーのパスワードを設定します。パスワードが mtpasswd の場合は、以下のようにします。
DBPassword mtpasswd
- DBHost
-
MySQL が PowerCMS を動作させるウェブサーバーと同一のホストにない場合は、MySQL サーバーのホスト名を設定する必要があります。データベースサーバーが mysql.powercms.com というホスト名の場合は、以下のようにします。
DBHost mysql.powercms.com
- DBPort
-
別ホストの MySQL が標準 (3306) とは違うポートで動作している場合は DBPort の行を追加します。
DBPort 6789
- DBSocket
-
MySQL が PowerCMS を動作させるウェブサーバーと同一のホストにあるものの、MySQL と Perl で使用する UNIX ソケットが違う場合は DBSocket の行を追加します。
DBSocket /path/to/mysql.sock